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関西

あやっこひろば

市民のつながりを生み出す、
駅前の交流の場

あやっこひろば(綾部市子育て交流センター)は2023年11月にオープンした、京都府綾部駅前にある子育て交流センターです。からだ遊びやごっこ遊び、赤ちゃん専用のスペースなど、多様なあそびの機能が揃い、それぞれのあそびが互いに干渉しないようにゾーニングや遊具の配置にこだわり設計されました。地域の子育てファミリー同士で交流しながらゆったりと遊べる環境には、市内外からたくさんの親子連れが集い、成長を確認する場や、子育ての情報を交換する場として利用されています。

駅前に誕生した、子育てサポート施設

綾部駅前にできた複合施設「あやテラス」

綾部市は京都府北部にある、山々に囲まれた自然豊かな街です。綾部市の交通拠点となる綾部駅には、大阪・兵庫を走る「特急 きのさき」や、舞鶴方面へ向かう特急「まいづる」が乗り入れ、多くの通勤・通学客や観光客が乗降しています。これまで駅周辺は、駅前の産業センターを利用するビジネスマンや学生が行き交っていましたが、産業センターに隣接する複合施設「あやテラス」オープン後は、年配の方や親子連れなど、多様な世代の方々が集い始めています。

あやテラス内に同時オープンした図書館

あやテラスは、図書館・子育て交流センター・ホールからなる施設です。内装やインテリアには綾部市内の木材がふんだんに使用され、地元の自然豊かな環境を大切にする地域の想いが感じられる空間です。子ども向けの本が充実している図書館は、木のぬくもりが感じられる居心地の良い空間になっており、「図書館で本をじっくり選んで屋内テラスでお弁当を食べる」など、ファミリーが館内でゆったりと過ごしています。この複合施設内に、多様なあそびが体験できる子育て交流施設「あやっこひろば」がオープンしました。

コンパクトながら豊富なあそび道具が揃う場所

エリアごとにからだ遊びやごっこ遊びを楽しめる場内

あやっこ広場は、市内の子育て家庭が無料で利用できる子育て支援施設です。大きな窓からは、線路を走る電車や駅前のロータリーを見渡すことができ、明るい光が差し込む開放感のある空間で、赤ちゃんから小学生までがのびのびと遊ぶことができます。あそび場全体は約 700 uとコンパクトながら、赤ちゃん専用のスペースやごっこ遊び、からだ遊びを楽しむエリアと多様なあそびを楽しめるようになっています。それぞれのあそびが干渉し合わないよう、遊具の配置やエリア色面を設定し、それぞれの利用者が年齢別・あそび別に楽しめる場所となりました。

地元産業をヒントにした糸の絵が描かれたベビーガーデン

場内の壁面デザインには、星がきれいに見える地域であることや、古くから繊維工業が盛んであったことなど、綾部市の特色を表現しました。多世代交流や住民同士の交流など、市が「人を紡ぐ活動」を積極的に行っていることから、天体が動く軌道や刺繍糸が交わる様子で「人の交流」を表しています。

多様な動きを体験できるからだ遊びエリア

回転する動きを体験できるサイバーホイール

からだ遊びのエリアには、飛び跳ねたり体を支えて歩いたりできるエアマットや、多様な回転遊具を設置しています。透明な筒の中に入り、ハイハイや前転をするエア遊具「サイバーホイール」は、小さな子どもたちから放課後やって来る小学生まで、幅広い年齢の子どもたちが夢中に楽しみながらからだを動かしています。

協力して大型ブロックで遊ぶ子どもたち

さす・抜く・積むなどの動きを体験できる大型ブロック「イマジネーション・プレイグラウンド」は、みんなで協力して組み立てながら、から だを動かすことができるあそび道具です。はじめて出会った仲間や大人と、「どんな形のブロックがあるかな?」「何をつくる?」とコミュ ニケーションをしながら、ダイナミックな組み立て遊びを楽しみます。

じっくりあそびを楽しむごっこ遊びやベビー向けエリア

あそび場のシンボルになっている木製プレイハウス

静のあそびのエリアには、大きな木製プレイハウスがあります。2 階からあそび場全体を見渡せるハウスは、場内にあそびのスペースを増やしたり個のあそびを確保するための貴重な遊具となります。お店屋さんやおうちを舞台にしたあそびが楽しめるほか、このハウスがからだ遊びとごっこ遊びの間にあることで、ダイナミックでアクティブなからだ遊びの至近距離であっても、お互いのあそびを邪魔することなくままごと遊びに集中することができます。

赤ちゃん専用のエリアで遊ぶ親子

ゆったり安心できる空間の中で、赤ちゃんがはいはいやたっちを練習できるベビーエリアもあります。さまざまな素材のあそび道具を一つひとつ手に取りながら、月齢にぴったりのあそびを探して体験できます。あそびのしかけを順番に巡りながら、日々大きくなっていく赤ちゃんの成長を発見することができます。

人々が交流する子育てのための施設

家族同士の交流が自然と生まれるジオラマテーブル

あやっこひろばには綾部市からはもちろんのこと、近隣の福知山市からもたくさんの親子が来場しています。利用者情報を記入する受付では、市の職員のみなさんが「たくさん遊んでね」「元気だね」と一人ひとりに声をかけます。利用者である保護者の方も、他の利用者や職員の方と話しながら、子どもの発達や地域での子育てについての相談や情報交換をしています。

一緒に遊びながらコミュニケーションを楽しむごっこ遊びのエリア

あやテラス完成後、綾部駅の駅前には子育て世代や子どもたちの姿が増えました。線路を走る電車を見に来た保育園の皆さんが、そのままお散歩コースの帰り道にこのあそび場を利用することもあると言います。多世代の市民と関係性を「紡ぎ」ながら親子で過ごせるあそび場は、長くこの地で子育てをする方も移住して新しく市民になったファミリーも、皆が安心して市内で子育てができるよう応援してくれる、新たな心強い存在になっています。

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