子育て世帯が増加している自然豊かな町
山々に囲まれた場所に建つ「ガレリアかめおか」
保津川下りや湯の花温泉郷で有名な亀岡市は、山々に囲まれた自然豊かな土地でありながら京都市と大阪府どちらにもアクセスしやすく、京都府内で3番目に人口が多い町です。都市部に通勤する子育て世帯も多く、今後さらなるファミリー層の転入が見込まれるなか、「孤立することなく子育てができるような環境」をつくるため、市では子育て支援をさらに強化することになりました。
親子で発達に合わせたあそびを探して体験できる
「子どもが遊べる場所がほしい」という市民の声を受け、市では子育て中のファミリーや多世代が交流できる、子育て支援の拠点の整備を開始。道の駅「ガレリアかめおか」に2020年12月に室内あそび場の「かめまるランド」を開業し、続いて2021年4月に屋上庭園の「あおぞらひろば」を開業しました。
交流が生まれる公園のような室内あそび場
やさしい木漏れ日の中、ゆったりと過ごすことができるかめまるランド
「道の駅 ガレリアかめおか」は、ガラス張りのモダンな建物の中に物産市場や図書館、生涯学習施設などがある施設です。室内あそび場「かめまるランド」は、このガレリアかめおかの1階にあります。
場内は太い柱が並び、天井に天窓がある特殊な形状の空間ですが、この空間を活かしたあそび場がつくられました。あそび場のテーマは「みんなの街の笑顔溢れる憩いのセントラルパーク」。大きな窓や天窓から自然の光が降り注ぐなか、天候を気にすることなく、芝生やマットの上でのびのびと遊びながらゆったりと過ごすことができます。
天窓部分を活かして高さのあるコンパン社ロビニアシリーズのハウスを設置
多世代で楽しめる屋上庭園
シェードが設置された砂場で、おもいきり砂遊び・水遊びを楽しむ
かめまるランドの真上には、大型遊具で遊べる庭園「あおぞらひろば」があります。発達や年齢に合わせて遊べるよう、ベビー・トドラーエリア、砂場エリア、ブランコやシーソーのエリア、回転遊具やクライミング遊具のエリアの4エリアに分かれ、赤ちゃんから小学生まで遊べるデンマーク・コンパン社の遊具が並びます。
かめまるランドと同様、大人も一緒に遊ぶことができる遊具の設置や、遊具の周囲にベンチを配置しているので、自然と大人が子どもの成長を感じられるようになっています。
また、障がいがある子どもも遊びやすいインクルーシブ遊具も設置しているので、あらゆる子どもたちが思いきり遊べ、異年齢や他の家族との交流も生まれています。
あそび場や庭園を3世代で利用するファミリーが多い
もともと市民が自然散策のために訪れる庭園だったこの場所は、四季を感じることができる木々があり、周りの山々がよく見渡せます。子どものあそび場ができた後も、大人だけで訪れて地元の豊かな自然を感じることができるよう、各遊具をゆったりと設置し、ベンチやテーブルから自然の景観を楽しめるよう設計しました。これまで同様、大人が散歩を楽しめる庭園でありながら、子どもたちや家族も集える空間となり、多世代の交流やさまざまなイベントにも活用できるスペースになっています。
”あそび”の力で地域をつなぐあそび場
家族以外の人々とも交流しながら遊ぶ子どもたち
JR亀岡駅から市役所を経由してこの「ガレリアかめおか」までを結ぶゾーンは「子育てコリドー(回廊)」と名付けられ、子どもの居場所や子育て支援、相談の機能を導入し、地域住民と一緒に子育てするまちの実現を目指した活動が行われています。
「オリジナリティにあふれる玩具や遊具を楽しみにして来場される、市内外の多くの子育て世代のご家族に施設をご利用いただいています。子育て世代同士の交流が生まれ、多くの方々のつながりの場となっていると感じます。かめまるランドに子育て相談コーナーもありますので、子育てを一人で抱え込まず、お気軽にご利用ください。」(亀岡市子育て支援課 ご担当者様)
今後は、このあそび場や広場を舞台に多世代の交流やあそび体験イベントも検討されるなど、
地域に根ざした”あそび”の力で地域をつなぐ場として活用が始まっています。