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関東

大和みどりが丘幼稚園

20年以上、子どもたちに遊び継がれてきたコンパン社の遊具

大和みどりが丘幼稚園は昭和42年の開園以来、「子どもたちが秘めている限りない可能性をすくすく伸ばしてあげたい」という教育方針のもと、子どもたちの成長の手助けをしてきました。
木々に囲まれた広い園庭には、さまざまな遊具があります。レンガ造りの園舎に馴染むこれらの遊具は、子どものあそびを科学的に研究した大型遊具開発の先駆けである、デンマークのコンパン社製。20年以上前に導入して以来、今では10台以上のコンパン社の遊具が設置されています。

概要

カテゴリー
保育園・幼稚園・こども園
導入
1998年〜
敷地面積
約6500u

20年以上前にヨーロッパで出会った、世界最高水準の大型遊具

おおぜいの子どもたちが一緒に遊べるシーソー。ひとつの揺れをみんなで楽しめる。

300人もの園児たちが通う大和みどりが丘幼稚園は、神奈川県大和市の静かな住宅地にあります。昔からこの土地に暮らす世帯に加え、都内に通勤する若い世帯も増えているエリアです。

「父の代から幼稚園をはじめて50年以上になりますが、『みどりが丘幼稚園』という名前の通り、このあたりはもともと緑あふれるのどかな場所でした」と話すのは、園長の冨田喜猛さん。

開園当初の木造園舎は、昭和40〜50年代の子どもの増加に伴い増築をくり返しました。そして、平成10年に園舎を建替えることになったのです。

「建替えと同時に、園庭のスチール製の遊具を一新することにしました。そしてコンパン社の木製の汽車と砂場など3つの大型遊具を入れたのです」

隣り合わせでふたり同時に滑りはじめてもたのしい、ダブルスライド。

冨田園長とコンパン社の遊具との出会いはそれ以前にさかのぼります。それは数十年前に、研修でヨーロッパの幼稚園を訪ねたときのことでした。

「ある幼稚園で、はじめてコンパン社の遊具を見たときは衝撃でした。当時の日本にはない色使いとデザインと機能性が両立していたからです。これを自分たちの園にも導入したいと、直観的に思いました。現地の方が、世界最高水準の安全基準に基づいたデンマークの遊具だと教えてくれました。当時の日本には、まだ遊具の安全基準がなかったので、感心しましたね。当時のコンパンの遊具はすべて木製でしたが、それがヨーロッパの幼稚園の100〜200年も経ったレンガの園舎とすごく合っていて。広い芝生の園庭に大きな木、レンガの園舎と機能的で美しいコンパンの遊具がある、まるでおとぎ話の世界のようでした」

多様なあそびを生み出す遊具を計画的に設置

ネットに登ったり、ぶら下がったりして遊ぶなかで、バランス感覚が養われている。

みどりが丘幼稚園の新しい園舎は、外壁をレンガにすることにしました。そして、保育用品を扱う業社を介して、コンパン社の遊具を3台導入することも決めました。

「高価なものなので、当初から時間をかけて計画的に増やしていこうと考えていました」

以来22年、園ではさまざまなコンパン社製遊具を導入してきました。

「一人で遊べるものからみんなで遊べるもの。揺れる、回る、登る、ぶら下がる、降りる……さまざまな身体の動きを促す遊具をそろえてきました。年少児は、年中や年長の子どもたちが遊んでいるのを見よう見まねして、次第にできることが増えていくんです。大人の予想とは異なるあそびを生み出す子どももたちは、本当におもしろいですね」

外遊びを充実させて、保育、教育にメリハリを

園舎の建て替え時に導入したトンネルの遊具。くぐるだけでなく、上に登って遊ぶ子の姿も。

園では現在、2020年度に向けたカリキュラムの変更を予定しています。
「今までは音楽、絵画・工作や教材を使うなど、室内での活動の割合が多かったのですが、これからはもっと室内と野外の活動のバランスを取りたいと考えています。せっかく広い園庭があって遊具も充実していますし、子どもたちはあそびを通していろいろな発見をして自ら学んでいきますから。太陽や風に当たって自由に外で遊ぶ時間を増やしたい。そう思って、昨年はコンパンの遊具を3台増やしました」

外遊びで発散することで、室内の保育、教育の質を向上させるのもねらいです。「外で遊んで室内に戻ると、その後の集中力が増します。そうやって保育、教育にメリハリをつけていきたいですね」

いつまでも気持ちよく遊んでほしい

園舎の建て替えと同時に設置された木製の汽車。20年以上経っても、園庭のシンボル的な存在として子どもたちの人気だ。

長年、遊び継がれてきた遊具は、20年以上経っているものも手入れが行き届いています。
「メンテナンスをしながら大事に使ってきました。職員が毎日、掃除をしてくれるんです。真っ黒になりながら砂場をきれいにしてくれて、ありがたい。みんな子どもたちに気持ちよく遊んでほしいんですよ」

遊具のそばに人工芝を敷くなど、けがを防ぐ配慮も欠かしません。
「10年前から専門講師に体操クラスを指導してもらっていますが、けがが減りました。つまずいてもとっさに手が出るなど、反射的な動作ができるんです。年少から3年間をかけて、段階的にいろいろな運動を身につけていきますが、基礎的な体力づくりにもなっていますね」

未就学から小学生まで遊べる園庭

お城の形の遊具は子どもたちの想像力をかきたて、多様なあそびを生んでいる。

「子どもたちはやっぱり外遊びが大好き。保護者の方がお迎えに来てもずっと外で遊んでいて、帰ろうとしません(笑)。子どもはそれでいいんです。もっとたっぷり遊ばせてあげたいですね。
園庭には、小学生になった卒園生や未就園の子どもたちもよく遊びに来ます。コンパンの遊具は1歳くらいの子どもが遊べるものから、小学生も楽しめるものまで、ほぼ揃えることができました。でも、園庭で生き生きと遊ぶ子どもたちを見ていると、次はどんな遊具を入れようかと考えたりしますね。子どもたちが自由に遊ぶ姿を見ていると、成長している瞬間を見ているようで、とても幸せな気持ちになります。」

お話:大和みどりが丘幼稚園 園長 冨田喜猛さん

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