遊具の素材にも、新時代のサステナブルを
地球温暖化防止や持続可能な社会の実現のために、世界では二酸化炭素の排出量を削減する「脱炭素・低炭素社会の実現」にむけた取り組みが広がっています。子どもたちが使用する大型遊具も、原材料や製造工程の見直しや新素材の開発が始まりました。
長年多くの子どもたちが使用し続けるものだからこそ、できる限り環境負荷や子どもたちの未来を考えた選択を。
環境先進国・デンマークで開発が進む、サステナブルな素材を使用した大型遊具をご紹介します。
シリーズの特長
原材料や製造工程を見直して
炭素排出量を低減
- 環境に優しい製品づくり「Made Green」
- 環境に優しい天然素材「Born Green」
使用済みの廃棄物をリサイクルして
遊具を製造
- 漁網などの海洋廃棄物
- 衣料品などの繊維廃棄物
- ビニール袋などのプラスチック廃棄物を使用
環境に優しい製品づくり「Made Green」
炭素排出量低減につながる原材料選びや製造「Made Green(環境に優しい製品づくり)」を目指して、コンパン社では海洋廃棄物や使用済み繊維、食品包装廃棄物を再利用した支柱やパネルをパートナー企業と共同で開発。製造過程で排出される炭素排出量は、2014年のHDPEパネル導入時と比べて約50%、未使用のプラスチックを原材料に使用して製造していた頃と比べて約80%削減しています。
環境に優しい天然素材「Born Green」
製品づくりの「Made Green」と同様に進めているのが、天然素材「Born Green」の取り組みです。遊具製造に使用するロビニア材やパイン材などの木材は、専用に植栽を行った森林から切り出して使用しています。油分を多く分泌して長くご利用いただけるロビニア材は、持続可能な遊具や森林をつくり守るうえで欠かせない原材料になっています。
主な原材料


漁網をパネルやデッキに
毎年64万トン以上が海に投棄・廃棄され、海洋プラスチック汚染全体の10%を占める漁網は、海中に放置したままの状態では、海の生き物を傷つけてしまうこともつながります。この大量のプラスチック製漁網を回収してリサイクルし、グリーンラインシリーズの製品パネルやデッキ部分の製造に使用しています。
深緑色のパネルには、漁網などの海洋プラスチックごみを再資源化した素材を95%以上使用。パネルの製造過程で排出される二酸化炭素量は、新品のプラスチック(バージンプラスチック)に比べて、82%削減しています。
- 1キログラムあたりの二酸化炭素換算値で比較した場合
繊維廃棄物を支柱に
世界では、衣料品の生産量増加に伴う大量の繊維廃棄物が発生していることや、その焼却や埋め立てによる炭素排出が問題となっています。コンパン社では焼却や埋め立て予定の使用済み繊維くずと、消費者の使用済みビニール袋などのプラスチック廃棄物を再利用して遊具の支柱を製造。従来の鉄製支柱に比べて、はるかに少ない炭素排出量で支柱の生産が可能となりました。
支柱に使用している再生資源素材「TexMade™ 」は、繊維廃棄物とプラスチックごみを95%以上使用して作られた素材です。支柱の製造過程で排出される二酸化炭素量を、従来のスチール製支柱に比べて74%削減しています。
- 1キログラムあたりの二酸化炭素換算値で比較した場合。スチール製支柱は厚み2mmの前提で比較。
-
表層材
安全に遊べる環境づくりのために、産業廃棄物リサイクルEPDMとスニーカーグラインド(グラインドシューズ)を使用して製造した表層材もご用意しています。
-
第三者による排出量の証明
グリーンラインシリーズの製品各種は、BUREAU VERITASによって炭素排出量を検証。世界の遊具メーカーで唯一(※2022年5月時)、製造時の炭素排出量の適正表示が第三者機関によって証明されています。
主な製品のご紹介
複合遊具
PCM310921-CUSTOM-20310923
トリプルメガデッキ
対象年齢:6〜12歳頃
全身を使って、のぼる・ すべるをくり返し楽しむ中で 、筋力やバランス感覚が身につきます。異なる2種のすべり台など多様な機能を備え、年齢を問わず多くの子どもが同時に遊ぶことができます。
回転遊具
ELE400065-3717DT
ティピーカルーセル
対象年齢:6〜12歳頃
バーをつかんで立つ・座る・回すという動作を通して、筋力やバランス感覚、平衡感覚などが身につきます。内側では、座る・寝る体勢でも乗れるため、安心して回転遊びを楽しめます。
ELE400063
マルチスピナーカルーセル
対象年齢:3〜6歳頃
くぼみに乗り込んで体を揺らすと、円盤全体が回転し始めます。座ったまま遊ぶことができ、円盤の高さは低めに設定されているので、小さい子どもが自分で乗り降りして全身で回転遊びを楽しめます。
遊具の仕様、本体価格は2025年4時点のものです。仕様は変更になる場合があります。
遊具を実際に
ご覧いただけます
2025年10月13日(月・祝)まで、大阪・関西万博「光の広場」に
グリーンラインシリーズの遊具を展示しています。
ⒸExpo 2025
ご来場の際は、ぜひ実物の遊具をご覧ください。
今後もボーネルンドグループは、コンパン社のグリーンラインシリーズをはじめ、
低炭素社会づくりにつながる遊具の提供を通して子どもたちの未来に貢献していきます。