豊かなあそび環境とは?D What’s the Excellent Playground?

乗用遊具選びのポイント

「豊かなあそび環境とは?」のコラムでは、あそび環境づくりを考える際のヒントになるような提案や事例をご紹介します。
今回は、屋外の乗用遊具について取りあげます。

からだ遊びに必要不可欠な乗用遊具

さまざまな動きが体験できるようになる2〜3歳頃から、子どもたちは自分のからだを動かすことが楽しくなります。
この時、無理矢理難しい動作や激しい運動を大人が強いると、体を動かすこと自体が嫌いになってしまうこともあるので、あそびの中で体を動かす充実感を味わうことが大切です。

この幼児期のからだ遊びに欠かせないもののひとつが、乗用遊具です。
脚で蹴って踏み込んだ分だけ進んだり、サドルに座って腕や背筋を使ったりしながら遊具を操作することは達成感や自信につながり、体を動かすことの楽しさを感じることができます。

園やあそび場での乗り物遊びの意味

また園やあそび場の乗用遊具で遊ぶ時間は、からだの成長に寄与するだけではなく、一緒に遊ぶ仲間とのコミュニケーションをする機会・心を育む機会にもなっています。

「一緒に乗ってみよう」「それぞれ運転して、あそこまで行こう」「一周で交代しよう」「荷物を運ぶ運転手役をするね」「ここで待っているから、終わったら貸してね」など、あそびを通して役割分担をする・順番を守るといった社会性を育むコミュニケーションが生まれます。

いろいろな種類の乗り物を試すことができる環境を

乗用遊具のあそびの幅を広げるおすすめの方法のひとつが「いろいろな種類の乗用遊具を用意する」こと。

年齢や発達段階に合わせて自分にぴったりのサイズを選べる乗り物があれば、異年齢の子どもたちが集まる場でも思う存分からだを動かしながらあそびを楽しめるでしょう。

ペダルを漕いで進むベーシックなタイプ以外にも、脚で蹴るスクータータイプや手で漕ぐタイプなど、操作方法が異なる複数の種類があることでさまざまな体の動きを引き出すことができます。
人気のかたちは取り合いになることもありますが、ひとつのものを順番に使うことや、一緒に楽しめるように方法を考えることは、子どもの社会性を育む上で重要な経験になります。

最近ではマンション住まいや一人っ子の家庭が多くなり、乗用遊具自体を持たない家庭も増えています。
そのため、乗用遊具に触れることができる園やあそび場は、子どもたちにとって貴重な場所となっています。
この機会に子どもたちの心と体を育む乗用遊具を見直してみませんか?

PLAYSCAPEでは、さまざまな乗用遊具をご用意しています。
ぜひご検討ください。

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