• BOAT KIDS PARK モーヴィ戸田
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関東

BOAT KIDS PARK モーヴィ戸田

ボートレース場を、地域に開かれたファミリーの集う場所に。

荒川に沿うよう建つ「ボートレース戸田」は、全国24カ所にあるボートレース場の中で最も川幅が狭いのが特徴。レースを間近に観戦できるのが人気です。ここ「ボートレース戸田」に、2019年2月「BOAT KIDS PARK モーヴィ戸田」がオープンしました。競艇を楽しむ大人たちのあそび場の風景は一変し、連日、家族連れでにぎわいをみせています。

子育て世代を直接、支援したい

赤ちゃんやおかあさんたちがくつろいで過ごす「ベビーゾーン」。

ボートレース振興会は、「ボートレース場を地域住民の身近な施設に」をミッションとしてきました。しかしながら、一部の競艇ファンを除き、その存在はあまり認知されていない状況でした。「若い子育て世代にもっと、ボートレース場のことを知ってもらいたい」と、20年前につくられた場内のあそび場をリニューアルすることを決定。その経緯を、戸田競艇企業団企業長でもある菅原文仁 戸田市長はこう話します。

「ボートレース業界では、収益金を地方自治体や地方公共団体金融機構などに分配し、その資金は学校や福祉の設備や水質浄化研究などに活用されています。さらに、もっと直接的な形で地域貢献ができるようにと、あそび場をより魅力的な場所にリニューアルすることを決めました。ここを地域に開かれた、子育て世代を支援する場にしたいと考えたのです」

戸田市はこの5年間で人口が10%増加、子育て世代も増えています。このあそび場のリニューアルのパートナーに選ばれたのがボーネルンドです。

「以前のあそび場の遊具に、ボーネルンドのものがいくつかあったのですが、それが20年経った今も壊れずに使えることに、安心と信頼を感じました。また、私には4歳と6歳の子どもがおり、プライベートでも『キドキド』を利用することがあります。そこで子どもたちが目をキラキラさせて夢中で遊ぶようすを見て、ボートレース戸田にも、そんな遊び場を実現したいと思いました」

「ベビーゾーン」は壁や床のグラフィックや遊具に、グリーンと円形を多用して安心感とあたたかみのある空間に。

遊具から遊具をつなぐように配置されたブロッククッションが、次の遊びへと子どもたちを誘う「アクティブゾーン」。

あそびが子どもの頭・心・体を育む

「チャレンジゾーン」は青がテーマカラーのスタイリッシュな空間。

より高度なバランス感覚を必要とする遊具も。

ボートレースは、6艇のボートが1800mを走って順位を競うスポーツ競技。ボートレーサーは厳しいレースに耐えうる心身をつくるため、日々、厳しいトレーニングを重ねています。そんなボートレースにちなんで「モーヴィ戸田」は、コンセプトを「スポーツに特化したあそび場」とし、子どもの年齢・発達に合わせた4つゾーンで構成しました。

「ベビーゾーン」は遊具の配置などで、親子が家にいるときのようにリラックスできるプライベートスペースをつくると同時に、赤ちゃんの五感を刺激する遊びを自然に促すような工夫がされています。

未就学の子どもたちでにぎわう「アクティブゾーン」は、回転する遊具や壁面のクライミングなど、まわる、登る、バランスをとるといった多様な動きを体感でき、体を動かすたのしさをたっぷり味わえます。

一方、チャレンジ精神が芽生える小学生くらいの子どもたちの「チャレンジゾーン」は、高低差のある遊具が配置されていたり、ぶらさがったまま移動するような遊具があったり、難易度の高い動きを必要とするあそびが体験できます。「もっと、やってみたい!」という気持ちを刺激すると同時に「できた!」という体験が子どもの自信につながるのです。

子どもたちはチャレンジを経て、失敗や達成を味わうことで体だけでなく、心や頭も育んでいく。

絶大な人気を誇る屋外エリアの「サンド&ウォーターエリア」。屋根のかかった空間は、雨の日にも砂遊びや水遊びがたのしめる。

親子の出会いが生まれる

お話をお聞きした、菅原文仁 戸田市長。

オープン以来、来場者は1日平均250名、休日で600名とオープン当初の予想をはるかに超えた人気ぶり。口コミサイトでは、埼玉県内で1位を獲得するなど、若いファミリー層を中心に支持されています。モーヴィ戸田ができたことで、ボートレース場の雰囲気が明らかに変わった、と菅原市長。

「ベビーカーを押した家族連れが普通に歩いていて、場内の空気が一変しました。お父さんたちが子どもと一緒に楽しそうに遊ぶ姿も印象的ですね。これからもっと、若い世代の親子にとって居心地のいい場所になってくれたらと思っています」

「モーヴィ戸田」は、知らない子ども同士が自然にあそびだしたり、ママたちが知り合ったり、パパとプレイリーダーの会話が弾んだり、と多様なコミュニケーションを生み出しています。今後、同じ地域を生きていく子どもたちが交わる場として、さらなる期待を集めています。

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