次の100年を見据えた公園づくり
築山のスライダーで遊ぶ親子
今回のリニューアルで富士見公園は、緑・活気・憩い・ふれあいのある都心のオアシスとして、都市の魅力や価値を高める総合公園にふさわしい多様性あふれる公園へと生まれ変わりました。
全身を使ってさまざな動きを体験
園内の遊具広場もリニューアルされることとなり、今回ボーネルンドは「みどりの遊具広場」・「インクルーシブな遊びの広場」の2ヶ所の遊具選定・設置に携わりました。
自然の中で多様な動きを体験「みどりの遊具広場」
大きなネットもあり、同時にたくさんの子どもたちが遊ぶことができる
「みどりの遊具広場」は、大型のアスレチック遊具を中心に構成されたあそび場です。周囲の木々に調和する、天然木の質感を生かしたドイツ・ジクホルツ社の木製大型複合遊具が主役のエリアです。大きなネットが特徴的で、多くの子どもたちが同時にからだ遊びを楽しむことができます。
手足を使い、バランスをとりながら一歩ずつ進む
ここでは学齢期の子どもたちが、挑戦心をかきたてるダイナミックなあそびにチャレンジできます。登る・下りる・ぶら下がる・渡る・バランスを取るなどの全身運動を、まるで森の木の上で冒険しているかのように体験することができます。
木登りのように木の触感を感じながらからだ遊びができる
高低差のある遊具で遊ぶことで、危険を予測したり、どうすればクリアできるかを考えたりする力が自然と育まれます。地面には安全性と透水性に優れたラバー素材を使用しており、安心して遊べる工夫も凝らしています。
仲間と一緒にあそびを楽しむ小学生
小学校が終わる時間になると、続々と子どもたちが遊具広場に集まり出し、仲間とのあそびが始まります。放課後にはたくさんの子どもたちが集まり、仲間と協力したり、新しいあそびのルールを作ったりしながら、のびのびとコミュニケ ーションを楽しんでいます。
発達に合わせたあそびを楽しむ「インクルーシブな遊びの広場」
点在する遊具でゆったり遊べる、インクルーシブな遊びの広場
ボーネルンドが設置を協力したもう一方のあそび場は、インクルーシブなあそびが体験できるエリアです。障がいの有無に関わらず皆で一緒にあそび体験ができる、また子どもたち一人ひとりが発達に合わせたあそびを楽しむことができる、デンマーク・コンパン社製遊具が導入されました。
車いすのまま乗り込んだり回したりして楽しめる回転遊具
親子で向かい合って乗れるブランコや、車いすに乗ったまま遊べる回転遊具などを設置し、多様な子どもたちが一緒に遊べるようになっています。
仲間と一緒に乗り込んで揺れを体験できるブランコ
円盤のような大きな座面のブランコは、複数人で一緒に乗ることができます。座った状態の姿勢が難しい子も、寝ころんだ姿勢で乗ることができます。皆で一緒に、スイングするたびに心地よい揺れを体感できます。
プレイパネルであそびのしかけを確かめて遊ぶ子どもたち
プレイパネルは、小さな子どもたちや車いすでも無理なく届く高さで楽しめる遊具です。ドラムやパイプを叩いて生まれる音の面白さを発見し、手遊びやコミュニケーション遊びを通して創造性や探求心を刺激します。
斜面を力いっぱいロープを使って登る
広場の地形を活かしたすべり台や、ロープを使って登る築山など、スリルと達成感を味わえるしかけも。くり返し遊びながら、登る、つかむ、バランスを取るなど多様な動きを促し、子どもたちの好奇心や探求心を刺激します。
地域住民に愛される、活気あふれる公園へ
親子で一緒に乗ることができるブランコも
リニューアル後の富士見公園は、家族連れや小学生、部活動の学生など、さまざまな世代で賑わっています。屋外の空気や自然を感じながら、思い思いに体を動かし、のびのびと過ごせる場所となりました。
一緒に遊びながら、自然と交流が生まれる
あらゆる世代の利用者が増えた公園は、これからも地域住民の憩いの場として、そして未来を担う子どもたちの成長を見守る大切な場所として、さらに発展していくことが期待されています。