• しまなみオープンパーク
  • しまなみオープンパーク
  • しまなみオープンパーク

中国・四国

しまなみオープンパーク

海をイメージしたあそびと交流の場

愛媛県今治市の「しまなみオープンパーク」は2024年3月、商業施設イオンモール今治新都市内にリニューアルオープンした広場です。「海と共に発展してきた街・今治」をイメージして設置された大型遊具で遊ぶことができ、保護者や広場を訪れた地域の人々が、遊ぶ子どもたちを見守りながら交流できるスペースです。

概要

カテゴリー
商業施設
導入
2024年3月
敷地面積
〜1000u

子育て拠点を目指す商業施設内の広場

イオンモール今治新都市の一角にある「しまなみオープンパーク」

瀬戸内海の島々がつながる「しまなみ海道」で有名な愛媛県今治市は、海や山など豊かな自然に囲まれた街です。全国の自治体で少子化が深刻な課題となっていますが、今治市でも子育て支援施設やサービスの充実を図り、子育てをしやすい街づくりへの取り組みが始まっています。

交流しながら遊ぶ子どもたち

2024年3月、子どもを安心して生み育てられる地域社会の実現に向け、今治市は地域を代表する商業施設・イオンモールと連携協定を締結。妊娠期から就学前までの子どもがいる家庭を切れ目なくサポートするため、子育ての支援制度・拠点となる今治版の「ネウボラ」(フィンランド語で「アドバイスの場所、相談の場所」)の実現に向け、イオンモール今治新都市と連携をすることになりました。子育て支援の取り組みの一環として実施されたのが、イオンモール今治新都市内の「しまなみオープンパーク」のリニューアルです。

地域交流を促進し、居心地のよい広場

広々とした明るい広場

多くの来館客が行き交う一階中央にある広場は、これまでイベントや休憩のスペースとして使用されていました。コロナ禍に使用中止となっていたすべり台を撤去して、芝生のみのスペースとして活用していましたが、段差もあり、子どもたちやベビーカーでの利用がしにくい状態でした。この場所を、子どもたちが安心して思いきりからだを動かすことができ、地域の家族が交流できるスペースにするため、遊具設置や再整備が計画されました。

多様な動きを引き出す遊具が並ぶ

今回のリニューアルでは、イベント時に使用していた屋根付きステージや芝生部分の機能など「多世代で利用できる広場」という役割は残しつつ、「遊びながら成長できる新しい広場」を目指し、大型遊具を設置することになりました。
小さな子どもたちが遊ぶ「とことこエリア」と集団遊びやダイナミックなからだ遊びを楽しむ「ぼうけんエリア」の2つのエリアを設定し、それぞれの年齢や発達に合わせたデンマーク・コンパン社の遊具が設置されています。

小さな子どもたち向けの「とことこエリア」

パネル遊具の機能を使って遊ぶ親子

「とことこエリア」には、並行遊びの時期の子どもたちが一人ひとり楽しめる多機能な遊具が揃い、発達にぴったりのあそびを親子で探しながら安全な環境で体験することができます。エリアのすぐ近くには育児相談ができる市の子育て広場もあり、お子様を連れて一緒に気軽に訪れていただける場所になりました。

「ジャングル・アドベンチャー」でのぼる動きを体験

「にぎる」・「のぼる」動きを促すネットや、「触る」・「つまむ」あそびができるパネル、やさしい揺れを楽しむシーソーやスイングなど、それぞれの遊具は子どもたちが無理なく触る・乗ることができるように、低い位置にあそびの機能を設けています。

公園のように訪れ、他の家族と交流できる

同じくらいの月齢の子どもたちが集まって遊ぶため、保護者同士の交流も自然と生まれます。育休期間中や保育園・幼稚園に通う前の時期は、子どもと二人だけで自宅で過ごす時間が長くなりがちですが、この場所では子育てファミリーと気軽に交流しながらリフレッシュすることができます。

発見や交流で心も育む「ぼうけんエリア」

30人以上が同時に遊べるコンパン社の海賊船

3歳以上の子どもたちを対象とした「ぼうけんエリア」には、海にゆかりのふかい今治の地にふさわしい遊具として、海賊船やイルカなどの生きものがデザインされた遊具が並びます。

船内のしかけを触って遊ぶ子どもたち

海賊船の船内には、子どもの視覚や触覚、聴覚を刺激するさまざまなしかけが施されています。子どもたちはゴムの取っ手や音を鳴らすことができる管、時計などのしかけを発見して触り、大人や友だちに見つけたものを報告しながら遊びます。

物語の主人公になった気分で遊ぶことができる

ハンモックや舵、見張り台などのしかけもあるので、親子や仲間と一緒に想像力を刺激しながら、船を舞台にした物語を演じるごっこ遊びやコミュニケーションを楽しめます。

子育てをサポートする、誰もがアクセスしやすい広場へ

回転する動きをさまざまな体勢で楽しめる遊具

公園や日常生活の中で、さまざまな種類のからだの動きを体験できる機会や、仲間と出会い一緒に遊ぶ機会は減りつつあります。ぼうけんエリア内の回転遊具やシーソーは、座る・仰向けになる体勢などさまざまな姿勢で乗ることができ、複数人であそびに参加できるため、回る・揺れるあそびを皆で体験することができます。

広々とした空間が広がるぼうけんエリア

広場の地面は、これまでの段差や仕切りをなくしてフラットな状態に整備され、小さいお子様を連れた方ベビーカーの方はもちろん、車いすや高齢者の方も出入りがしやすくなりました。

「あそびを見守るベンチも設置しているので、高齢者の方と三世代でいらっしゃって楽しまれる方もいます。お買い物の後に遊んで、デッキ部分で休憩して…とゆっくり館内で過ごされる方も増えました。学生さんや大人お一人でいらっしゃった方も、デッキや芝生の上でゆっくりするなど、皆さん広場で思い思いの過ごし方をされています。『いい広場ができたね』とお声いただくことも増えました。」(イオンモール今治新都市 オペレーションセンター ご担当者様)

広場を使用したあそび場プログラムを開催するなど、完成後も地域の皆から愛され子育てをサポートする広場としての活用が始まっています。

ページトップへ